ものすごく丁寧な海外旅行ガイド(1)日程編
なんでも。今や日本人のパスポート所持率は2割を切っているそうである。ということは、少なくともこの五年間で、海外旅行に行ったことが無い人が、どんなに少なく見積もっても人口の八割いるわけだ。
それはどうしてなんだろう?カネがない、不景気だとは言うものの、単純に「海外コワイ」のと「行かなくても分かる」からじゃないだろうか。
正直、いまや海外の住所さえ分かってしまえば、グーグルマップ一発で最近の写真まで見れてしまう世の中だ。
でも、だからといって、現地に一度も行ったことが無い。いや海外一度も行ったことが無いというのは、あまりにもこれからの人生、経験値が足りなすぎるんじゃないだろうか。
実は海外旅行の実践情報が無いんだな
他のブログを見渡してみると、実は、海外旅行についての基礎知識を書いてあるブログはほとんどないのだ。これはかなり意外である。
ということで、不肖、この私が、『どうしてこうなのか』という諸々を、少し連載で書いてみようと思う。
今回の連載は、まったく初めて海外に行く人向けに書くつもりだ。日本語ブログで、充分に情報のあることについては簡単に紹介するだけに留め、何故こうなのか?ということに重点を置いて書きたいと思う。
さて前置きが長くなった。この連載を読んで、初海外の、なんかの足しにしてもらったら深甚である。サンミゲルライトうめぇ。今日も飲みまくってブログを書いております。どこから書こうかな。よし。今回は日程編を書くぞ(笑)
いくぞ初海外!海外旅行計画はこうなるのだ
パスポートは自分で取ってくれよな。ここは解説しない。それよりも、海外旅行といえば、まずそもそも、行く国を決めなければならない。あと休みだよな。仕事を休んで海外行っちゃおう!!と思ったら、まずあなたの休みと相談しなきゃなんない。ほんでもって日程だ。
今日は、初海外の日程を教えるぞ!この通りにしたら間違いないかんな!(笑)
まず!これはキモに銘じてほしい。
初海外旅行ならば、ギッシリと旅程を詰め込んではならない!
はっきりいって、ギッシリとスケジュールを組んで、その通りに旅程が運ぶことなど、海外ではあり得ない。そもそも国際線なんて「行きも帰りも」遅延する前提くらいに考えておいた方がいい。のんびりいこうぜ。休みなんだからよォ
海外旅行ではアレモコレモとなりがちだが、それは計画段階での図上演習に過ぎない。そもそも人間の疲れが考慮に入っていない(笑)
初めてだったら、休みが7日取れたとして、「日本3日、海外4日」程度の旅程を勧める。
これは、海外移動日を考えると、実質中2.5日である。
えっ?7日休み取って、中2.5日なの?と思うだろう。この辺りがまず、国内旅行とは全く違うところだ。
基本。海外渡航ガチ勢以外は、このようなスケジュールを組むべきだ。
基本スケジュールの組み方はこれだ!(ここは読み飛ばすなよ!)
初日 自分の家→国際空港近辺で一泊
二日目 日本→海外(移動日)
三日目 (中初日)
四日目 (中二日目)
五日目 (滞在先→海外国際空港付近)
六日目 海外→日本(移動日)
七日目 日本→自宅
(八日目予備日があればなおよい)
この組み方が、もっとも間違い無い鉄板の組み方である!海外渡航100回しているひとだって、おそらくこれに異論はないであろう。
節約できるのは初日だけだ。もしもあなたの住まいが「さすがに一泊しなくってもいいよ」という立地であれば、ここだけは省略できる。ただし、基本的には、国際線に乗る際は、近いほど良い。いろんな意味で。(意味深)日本でいうと、特に成田空港便の場合は前泊アリである。
とにかく、アホほど時間に余裕をもったスケジュールを組むというのが大事なのだ。
解説
この日程表は、かなり余裕をもって作られていると思うヒトがいるだろうが、違う。海外往復を積めば積むほど、この程度の余裕を取るようになっていく。何故か?
はい、飛行機飛びません。
はい、空港までたどり着けません。台風でした洪水でしたストライキでした停電でした
はい、最終日爆睡して、起きたら飛行機飛んじゃってました
はい、ホテルチェックアウトしたらタクシーいません、バス止まってます電車止まってます行けません
はい、なんかオーバーブッキングって言われたんですけどどういう意味ですか?
等々、イベント発生があるからだ。
初の海外旅行!トラブルがあってこそ旅行じゃないか。
それも思い出のひとつとして(後で振り返れば)楽しめるのだが、日本にいて計画しているときは、まずこの海外イベント発生に気づかない。
ので!特に省略できそうな、初日と七日目八日目を、あえてスケジュールに入れておいた方がいい。北海道住みのひとなんかの場合は、さらに予備日として一日加えてもいいとおもう。このあたりは各自調整して欲しい。最初のうちは、「さすがに時間に余裕取りすぎだろ」が丁度いいとおもってほしい。慣れてきたら省略していけばいいのだが、「海外ベテランほど時間に余裕を持って行動する」ことを忘れないで欲しい。「早く空港に着いたら飛行機が遅延だった」はアリなのだ。これはあなたが正しい行動をしたのだ。あなたはなにも悪くない。
空港で暇というSNSの投稿をしている人ほど、コレつまりベテラン勢なんよね。海外ラウンジ使えるプライオリティパスって、こんときに使うわけなんよね。なにしろヒマだからな。
「なーんだ。脅かすなよ。全部このブログ通りにしたら、めっちゃ時間余っちゃった。」これは別にいいじゃんか。いいよな別に。一日余ったオマエは日本のスーパー銭湯にでも行け!俺らにしてみれば、どんなにうらやましいことか…
あ。脱線した。話を戻そう。
—特に男性諸君に言いたいのだが、オマエら、カネはなくともどーせ有給は溜まってンだろ?もう7日も8日も一緒だから、どーせだったら余裕もって取った方がいいぞ。なんなら仕事と絡めて休めたらベストだ。グローバル化する社会に対して、わが社のひとりひとりも国際人としての自覚が必要だろうがよw 令和の今は、中小企業も普通に休ませてくれる会社も多いので、是非有給消化で海外きてほしい。
でも、本当に日程だけ注意してな。特に帰国時。
深夜着の成田で、そっから都内に移動して翌朝出勤とかさ。現実的に可能かも知れないけど、身体は思った以上に疲れてるし、ちょっと遅延したら、運がよくても早朝着。
空港に車置いて移動なんつったら、マジで事故起こすぞ。出発時、帰国時ってのは連絡が多く来るもんだ。ラインしながら運転で、事故起こしました捕まりましたというのは、慣れた海外勢でも多いのだ。俺なんか、取引先と通話中に日本の警察官に電話変わられたこともあっかんねw
まして、初海外なら、カバンにタップリとお土産があるだろう。それを仕分けつつ、通常の連絡をしたり、無事帰国しましたーなんてやっているうちに、あっという間に一日終わっちまう。「久々の日本食ウメェんだなコレが」なんつって、地元の奴らと居酒屋で自慢もしたいだろ?
あれこれ書いたけど、結論はひとつ。最初は時間に余裕を持ちまくって海外旅行を楽しんじゃおうということだ。
悪いこと言わないから、慣れないうちは予備日を作ること!『家に帰るまでが遠足』という、わが国古来の格言もあるではないか。
これは本当にマジなんだけども。慣れてる国際人ほど、予備の時間を半日は持つものだ。周囲に迷惑をかけないように、日本と海外を行き来しているものなのだ。ビジネス国際渡航の場合であっても、予備日として半日程度は空けるものだ。空けてくれない会社は鬼というよりマヌケである。JALだろうがANAだろうが遅延はする。特に国際線事故ビビりのJALは、ホンット他が飛んでも飛ばないかんな。(※良いことである!これは評価したい。あ、また脱線した)
とにかく。帰国後は、自分がおもった以上に疲れている。せめて半日くらいの休みを浮かしておくのが、どう考えても大正解なのだ。最初のころは一日取った方がいい!
※俺はフィリピンに住んでいるんだけど、夏から冬の日本とか、こんなんもう風邪引く前提だかんな。海外は気候も違うんだから、夏に慣れたと思ったら日本の気温とかさ。心はいいとしても、身体のほうが耐えられないこともあるのだ。とにかく休みは多めに取って海外旅行を楽しむこと!
なんだかんだ書いたけど。まず初海外を楽しむ為には、とにかく時間に余裕が合ったほうがいいということなんだな。
さらにクドいほど書こう。言い足りない。
海外旅行で予備日を作る重要性
このあいだ台風で新幹線止まっちまったけども、日本でさえ、ああいうことがあるじゃんね。海外の場合、そういう「ウンザリすること」がごく日常として起こり得る。
さすがに具体的名称は差し控えるが、例えばマニラの場合「エアアジア」なんて、到着してから荷物出てくるまでが死ねってほどクソ遅いので、そこでもう計画は台無しになるわけだ。はい。オマエの海外ウッキウキ計画 台無しw そういうもんである。諸行無常である。到着後、なんか国際人ぶって、仕事のアポとか入れたとしたって、相手のほうで「アーコイツ海外慣れてないんじゃないの?」と思われるのがオチである。
移動日は一日使え!
日本海外の移動をする際は飛行機を使う訳だが、その際は出迎え以外のアポを入れてはならない。相手に迷惑がかかる。移動日は移動日として空けてしまったほうがいい。ちゃんとついてから、「あ、いまホテルにいるんスけど、もしアレだったらミーティングできますよ」くらいの勢いでいい。つまり着いてから先方に連絡したらいい。
日本にいるうちに「JALの深夜便で何時何分ですので、諸々40分くらい見てもらって」なんつうバカは、海外で相手にしてもらえない。海外に住んでいる人は、そんなファンタジーをスルーする。(少なくとも俺は返事を返さない(笑))そもそもスカイレーダーで、アンタの飛行機がどれだけ遅延しているのか、リアルタイムでネットで見れる時代なんだから、そこで頑張ることはない。
初海外で、とくにビジネス出張の場合は「初めてなんでホテルチェックインしたら休ませていただきます」でOKだ。それに、ホテルは打ち合わせに大変適している場所なので、翌日相手先に来てもらったらいいのだ。ほとんどの場合そうなるし、そうしてもらったほうがいい。俺もそうする。現地で頼りになる人がいれば素直に頼ること。
初海外の旅程
ごく普通に考えて、海外旅行の日程というのは、あれは「夢の落書き」くらいのものと思っていい。でも、それはやっていい。
なんでかっていうと、旅行の計画というのが、一番楽しいからだw
アソコに行ってー史跡を見てーネットで見たアソコに行ってーココでごはん食べてーナントカさんと合流してーとかね。
そういう、日本的な感覚は、まず絶望的に無理なんだけども、でも計画するのはOKじゃん。もしかしたらうまくいくかも知れないし。
旅行中のトラブルというのは、実は思い出に残るものだ。あのときああだったこうだったという記憶って、自分が危機に陥ったときこそよく覚えているもんだ。
海外旅行ってのは、心のどこかで、なにか冒険があればいいという思いがあるだろう。だからちょっとしたトラブルだったら楽しんじゃえばいい。飛行機が遅延したら、思い切って隣のひとに話しかけてみてもいい。非日常を楽しむのが旅行じゃないか。
この海外旅行という、日本では絶対味わえない、イライラとドキドキが同居する行為を楽しんで欲しいんよね。
どうしてここまで、クドクドと「時間に余裕を作れ」と書いたかというと、これはもうワイの経験からなんよ。
そもそも韓国台湾みたいな近くて楽な国だったら、上記は参考程度でいいと思う。初海外といっても渡航先によって差があるしな。