三億ペソを抱いて寝る男(あとがき)
本連載が終わってから、何人かの読者さんとお会いした。「次はどんな作品ですか」と聞く人はひとりもおらず、皆、「続編はどうなるんですか」と聞いてくるのでびっくりした。いやまぁその通りなんだけども。
確かに、この話。続編が無いと納得しないひとも多いだろう。
なにより話の構成がナメている。主な登場人物達は、なんとラストに全員出てくるというね。職業作家ならやりたくてもやれない、いわば反則の作りをしているからだ。もしも仕事としてこの話を書くのであれば、この大宴会はむしろ第一話に持ってこないといけないのだろう。
っていうか。いや実は、なんでラストに大宴会になったのか、俺も分からんのだw
また、作品の中で、読者に疑問を抱かせているにも関わらず、それを畳まずに終わらせてしまっている。ま、この終わり方はナシだろうなと俺も思った。
—-というわけで(同じことを聞かれるので。 同じ話を何度もするのは大変)今日は 今後の話や、続編の話をします。
本来、こういうネタバレ系のことは、書かない方がいいのですが、わたしは職業作家ではありません。ただの素人という強みがあります。ので、長いあとがきを書いていきたいと思いますw
続編について
続編は一応構想していて、頭の中では大体出来ています。続編では、1の疑問(特に読者がモヤモヤしているであろう複数の点)について、全部スッキリ解決させます。また、完全に新展開となります。1で玉城が色々発言/行動をしていましたが、これは2に続く伏線ともなっています。もっとも、3は書かないと思います。2でオシマイにします。ただ、発表はしばらく先にします。時間があるときに書き溜めて、一気に発表してしまおうかなとも思っています。
理由としては簡単で、このブログは「フィリピン中級者向けの生活情報」なのです。自作の小説は邪魔になります。このまま書き続けると、小説だらけになってしまいます。(それか、はてなブログのような、別のプラットフォームで書いたほうがいいかも知れませんね)
さて。お会いした方には、少し続きをお話ししましたが、私が話した内容と、実際に作品として発表される内容は、おそらく異なると思います。
というのも、作者が構想して書いていくうちに、予定していた話なんて、どんどんソレていくものだからですw
「からくりサーカス」を書いている藤田和日郎氏も言っていますが、『作者としてはこうして欲しくても、キャラが勝手に動いてしまってどうにもならない』というのは、創作をしている上ではよくあることです。作家の中で、登場人物というのは生きて動いていますので、作家の思うような展開に、登場人物が動いてくれないことは、ワリとよくあることなんですね。それは仕方のないことでもあります。
ましてや、私は酔っぱらって書いていますから、翌日、自分の文章を読み返して『あれ?どうしてこうなった?』みたいなことは毎回あるのです。くどいようですが、わたしはビールでいうと6缶くらい飲み終わってから、ようやくブログを開いて書き始めるほど酔っぱらって書いていますので、翌朝シラフになると絶望したり、削除したりするクセがあるのです。今回はなんとか削除されずに生き残ったのが、この三億ペソを抱いて寝る男というわけです。
ですから、シラフのときに考えていたことが、酔っぱらって書いた結果、いろんな計算ミスが出てきてしまいました。
たとえば。
本当は、第二新栄丸は「激動の冒険」を経てようやくフィリピンにたどり着くハズだったのです。出発も、台風の時期を見計らっていた節の伏線をいれておきましたのは、そういう理由です。ですから、引っ越しから出発したとき、わざわざ大雨でしたね。
軍団員とは、タルラックあたりで合流することにして、ルソンの北部なんて高速道路どころか舗装もされていない道も沢山ありますから、ここで車を泥濘にでも入れて、そこを全員でチカラを合わせてなんとかするみたいなことをするシーンを入れ、読者の方にも自然に軍団員の紹介をするつもりでした。ところが、玉城が車内でしゃべりまくった結果、バコールからノンストップで、アッサリ リゾートホテルに着く結果となってしまいました。省略しすぎやろ!なんでこうなるのよ。
それに、ラストでは、私の構想は一切反映されていない、雲一つない晴天となっていました。
近海漁業を眺めながら、玉城が独白するということになってしまっており。翌朝読んで私のほうがビックリしたくらいです。
—じゃあ、あの思わせぶりな雨いらんやろ。じゃあ四か月も待った意味ないやん、みたいな。
本当は、台風を狙って出航させるつもりだったのですが、堂々と、日本に向けてヨーソロー!してましたw それはそれで、ま、いいかw
カジノのイカサマのほうは、これは2でちゃんとネタばらしをします。これは引っ張ったわけではなく、きちんと作家の予定に入っていますのでご心配なきようお願いします。というより、読者の方の不満がたまっている状態ですので、これはもう書かざるを得ないでしょうw
大小のフィーバータイムって、ホントにあるんですか?わたしに教えてくださいと、わざわざ私に会いに来て聞く人がいるのには驚きました。お金のチカラってホント凄いですね。そのあたりも、きちんと書いておかないと、もしかしたら本気にするひとが出てきそうなので、ちゃんとオチを書いておかねばなりませんね。
いま現在、フィリピンで行えるイカサマの一部には、一応触れたいと思っています。(もっともこれは「小説」ですので、ヒントくらいに収めるかもしれませんが…私が執筆しているときの酔っ払い具合によるとおもいます)
厳密にいえば続編ではありません
一応補足して書いておきますと、続編ではありません。一応、別作品となるのですが、今回三億ペソで登場した人物がたくさん登場します。ですから、2だけ読んでも楽しめるように構成されています。
タイトルは「ニワトリ倍々ゲーム」です。どうぞお楽しみに。
—で、いまは酔っぱらってるのかって?
このブログ。シラフで書いたことは、ただの一度もございません!(笑)今後共よろしく。
その他、頂いたご意見
・玉城ですが、タマキではありません!タマシロと読みます。作中、ずっとタマキと脳内変換されていた方ゴメンナサイ。
・実は私が玉城なんじゃないんですか?→違います
・三億ペソ持っているんですか?→持っていません(笑)