何故マニラの高速は、右側の料金所が激コミなのか

マニラの高速料金所では、常に右側が大渋滞をカマしていることに遭遇したことはないだろうか。実はアレ、理由があって渋滞しているという話。このお題は知っている人も多いだろうが、一応書いておくことにしよう。

マニラでは、一回の料金分しか支払わないヤツが大勢いるのだ

日本の場合だと、ETC料金は、ほっとんどデビットカードやクレカで落ちる仕組みになっている。クレカブラックの人でも作れるETCカードがあるらしいので、過去やらかした人はそれを使えば良いわけだ。

ところが、フィリピンの場合、まずETCはプリペイド・チャージ式である。口座にもなーんにも紐づいていない。車体に貼ったRFIDと、ETCゲートが連動して課金され、料金が支払われることになっているのだ。

だから、常にETCの残高は多めに入金しておかなければならない。おおよそ、1000ペソ切ったらチャージどき、というところだろうか。

そういう人が多ければいいのだが、一般的にフィリピンのドライバーは、ETCにカネを入れていない人が多い。それも、大変多い。だから料金所は、常に係員と客がモメている。

現在、フィリピンの法律では、高速移動する車は、全部ETCを入れなければならぬということに、なってはいる。これは繰り返すと罰金となる。

だから一般のフィリピン人は、ETCはインストールするのだが、残高が入ってない。(残高不足は罪にならない)

ほんだから、片道一回分をチャージしてみたり、ひとつしかない現金レーンや、ロードレーン並んだりしているのである。

—たかが200円位のチャージをするために、軽く20分くらい平気で並んでいる。高速に乗る意味あるんだろうか?

フィリピンの人々は、お金を極力使わないように、一回分だけ買うという行動が染みついている。ので!高速料金も一回分だけ買う人が多い。

そうだよね。シャンプーだって歯磨き粉だって一回分二回分だけ買う文化だもんねぇ…次いつ通るかわかんないETCにチャージしておくほうがおかしいですよねぇ…

 

 

とにかく料金所の運用が酷い

以前にも書いたが、マニラのETCはEASYTRIPとAUTOSWEEPの二種類がある。(ハ?)

アッチの高速はイージートリップ。こっちはオートスイープというようになっているので、ETCをチャージしたつもりが、別だったりして残高不足で怒られたりする。かくいう私も最初は知らず、スカイウェイで思いっきり停められて免許没収されかけた。

だったら統一すればよいものを、二種類ETC両方使えるスカイウェイは料金所を増やして対応したりしているので、ますます渋滞がひどくなっている。使ってない邪魔な料金所が、高速道路上にあるのも危ない。

そんで、混むからといって、高速入り口にはゲートがないことも多い。だからどこから乗っても一律料金のこともある。また、途中で一律料金を払って、あとはどこで降りてもいいという形にもなっている。特にスカイウェイ(首都高)は料金と距離が全く比例していない。

ボンボンマルコスありがとう!

今月なんか、SUCATとCAVITEXが接続したとかなんとかで、CAVITEXが無料になっていた。

料金所には大統領の顔写真「ありがとうボンボンマルコス!」というポスターが全部に貼られていた。大統領のオゴリということである。気持ちいいほど税金で政治活動をしちゃっているわけだ。

いやもう高速料金おごってくれなくってもいいからさぁ。

そんなことより、フィリピンの飲食店にウーロン茶置くの義務づけてくれよな。