当日。迎えの車に乗って、ラーメン屋まで行くと、早速制服を貸与され、すぐ仕事ということになった。
えええー、じゃない。仕事に来てるんだから当たり前だ。やるしかない。
というわけで、訳も分からず仕事が始まったんだが。これがヤバかった。お店の前は、あっという間に行列が出来ており、開店と同時に満席。店員は、我々ふたりを含めても数人しかいない。
店の席数は、軽く4.50席もある。大規模店だ。—冗談でしょ?
するとどうなるか。鬼のように忙しいのだ。
仕事の内容もロクに分からない状態で、厨房とホールの両方(普通絶対にありえないオペレーション)を、見様見真似で全力でやらなければ、店が回らないという状態なのだ。
ほんの1時間ほどで、水は足りなくなるわ、食器は山積みになるわ、洗い場はフル稼働になるわ。鉄火場そのものである。
しかも!これほど忙しいのに、なんと開店後に!開店後にである!(二回言いました)仕込みをしているのだ。もう滅茶苦茶である。
とにかく客が全く途切れない。大人気ラーメンチェーン。—そう。あまりに忙しすぎて。過酷すぎて、誰も働き手がいないという店だったのだ…
”「客が帰ったあとの食器を下げるだけ」でも、ぶっ続けでやり続けないと終わらない”
という状況なのに、”食器を洗う人がひとりもいない”のだ。そして際限なく客は来る。想像してほしい。これがどういう状況なのかを…
しかもその合間をぬって、食材の仕込みをしたり、餃子を焼いたり、食券を貰ったり、テーブルの水の氷を補給したりするのだ。
これはもう人手不足というレベルを完全に超えていて、店を開店してはアカンレベルである。無理!!
とりあえず、若者は案内とバッシング(食器を下げ、テーブルを清掃する一連の仕事)をやり、ワイは仕込みの手伝いと厨房をやりながら、山積みとなった食器をなんとかせなアカンので、ひたすら食洗器を回し続けた。
—閉店したころには、もうヘトヘトとか。そういう話じゃなくって。
こんなん無理だろ!
ということになっていた。
ぐったりして寮に戻る
寮に戻った後は、もう無言である。
年始までの間とはいえ。たった一日が終わっただけであり、先は長いということは、お互い理解していた。
出会いどころじゃない。これほど殺人的に忙しい職場とは想像していなかったのである。
これは比喩ではなく、マジで。50メートルダッシュを8時間ぶっ続けでやり続けたようなもので、浮かれ気分が吹っ飛んだとか、それどころじゃなかった。
仕事なんだから辛いの当たり前だとか、その分時給も良いだとか、そういうレベルをとっくに超えていた。
そして容赦なく、翌日はやってくる…
入社初日はまだ体力があった状態だが、二日目は疲れが残った状態で、通しで仕事をやらなければならないのだ。
一体どうなることやら…
ワイらは、ヤケ酒を呑んで、布団被ってサッサと寝た…
まだまだつづく

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