マニラの中の懲りない面々 うっかり社長編

 

今日は久々に、みんな大好き マニラの中の懲りない面々シリーズを書こうとおもう。

うっかり社長

私は、この人物を、心の中でウッカリ社長と呼んでいる。何故なら、とてもバカでスケベでウッカリしているからだ。私より数個上の男性だし、なんつっても社長なんで、それなりのリスペクトを持って接していたんだが。とにかくこの社長、バカでスケベでウッカリさんなんである。

いつだったか。当時、ブルゴス(マカティの歓楽街)のホテルに、一緒に泊まったときの話だ。

社長はなんと!逆ナンされた!!と鼻息が荒かった。

そんなわけねぇだろと思ったら、案の定である(=例のセブン周辺にいる、ただの立ちんぼである(笑))とどのつまり、プランBで問題起こしたり年いったりして、入店できなくなったような売春婦のたまり場なんだが、社長は逆ナンされた!と、もう鼻息荒くウッキウキなのであった。

その娘の「友達」も「偶然」付いてきたので、よっお~し!ボク3Pしちゃうぞ~!(ゲヘゲヘ)等と言い出した。この社長、機嫌が良くなって、スケベが満ち足りて、ついに最高潮になると、本当に、漫画みたいに、スケベにゲヘゲヘ笑うクセがある。俺はそれが大好きなのだ。『オッ!ゲヘゲヘ言ってるな!今日のアテンドは大成功だったな!』俺は内心満足していた。社長は逆ナンされたと舞い上がっているし。それでいいじゃないか。誰の迷惑もかかってない。

どうぞどうぞ。好きにしてください。良かったですね。海外で楽しい思い出が出来ましたね!一応彼女らには、ちょっとチップあげてやってください。まぁ~…(ちょっと沈黙)  … とりま6000も上げればいいと思いますよ。二人だし!じゃあまた明日。良い夜を!ということで。俺も いい加減酔っぱらっていたし、その晩は解散した。これは俺もミス…というより当時、経験不足もあった。だって!すまんが、俺はブルゴスの立ちんぼを買うゲストを取り扱ったことが無かったからである。

解散してしばらくして。社長が俺の部屋に来たのだ。どうしたんですか?

「すいません。部屋の鍵が閉まっちゃいました」=インロックしたのだ。(※室内に鍵を置いたままドアを閉める事。鍵がかかって自室に入れなくなる)申し訳なさそうに、私の部屋に来たのだ。ウッカリである。よくあることでもある。ああ、そうですかといって、私はフロントに来てもらい、鍵を開けてもらった。

そうしたらまた「すいません。鍵が閉まっちゃったんですけど」と、部屋に来たのである。二回目なので、とっても申し訳なさそうに来た。ああー、またやっちゃったんですか(苦笑い)同じように対応する。

そうして。結局、この日は、部屋のインロックを連続三回達成したのである。

 

だいたいなんで、こんな夜中に出たり入ったりしているんだろう?オンナはとっくに帰っただろうに…ビールでも買いに出たのか?あまりにも不安に思ったので、ワイは『社長。貴重品、俺が預かっておきますか。念のため』と申し出た。泊まっていたホテルはブルゴスの中でも高い☆4だったが、ちょっと自己管理に問題があるように思えたからだ。

「ああ、分かりました」 というわけで部屋に入ったら、なんと。まだオンナ共が居るのである!!何故?!

じゃあインロックじゃないじゃん!!中にヒトいるじゃん!!ドア開けてもらえば済むじゃん!!

(—社長っ!!ホテルのドアの仕組みって分かります?—よね?流石に…)

俺より年配で、ビジネスキャリアもある人に、まさかこんなことは言えないので、言葉をグッと飲み込んだんだが、もしかして分かってないんじゃないか。

(俺の脳内→)いや。もしかしてじゃない。コイツ、マジで、ホテルのドアを閉めると鍵がかかること知らないんじゃないか?マジモンでホンマ国内出張とかどうしてたんだ?まさか毎回鍵を開けてもらってたんじゃ?あり得るなコレ…

 

「大変なことになったんですよ。このオンナ共、俺にメロメロなんですよ(ゲヘゲヘ)」「4Pしますか、4P(ゲヘゲヘ)俺がヤッたあと(ゲヘゲヘ)」「もう、そろそろね。ガバーっといったりますよ。ガバーっと!!(ゲヘゲヘ)」いやもう、そういうのいいから。早くやれよ(笑)

あなたの財布にメロメロなんですよ、とは言わなかったが、これはもう完全に危ないパターン入ってるので、社長の財布を開け、一万ペソだけ渡して、荷物は全部!でっかいカバンごと!俺の部屋に入れることにした。

ところで社長。なんで部屋を出たり入ったりしているんですか?「コンドームがないんで」箱ごと渡しましたよね?「ビール無いんで」死ぬほど買っていきましたよね?「日本酒 呑みたかったんで」ここフィリピンですよ?

 

 

で。翌朝。ウッカリ社長はロビーで怒っていた。

「ちょっと聞いて下さいよ!昨日の娘たち….」

どうかしたんスか

「ぜんぜん面白くなかったんですよ」

ああ。あれからねぇ…笑 どうしてですか?

「なんかね。俺のチンポが汚いっていうんですよ!!」

(爆笑)え?

コンビニで売ってるエロ漫画の読みすぎである(笑)このブログでも何度か書いているが、一般的に、比で行う3Pというのは同時にやるもんじゃなくって、ひとりづつ行うものだからだ。社長は『同時ナメ』をリクエストしたそうなのだが、無残に拒否されたらしい。レ・ミゼラブルであるw

いや、あのね?じゃあ百歩譲って、ブルゴスの路上でね?偶然ね?友達と一緒に恋に落ちた女性がね?フォーリンラブなんでしょうけどね?会って数時間で、日本人のおっさんのチンポを同時ナメするなんてこと、あり得ると思う方がおかしいでしょ?

 

「汚くないですよ、俺のチンポ」

はいはい

「ちゃんと洗ってますから」

はいはい。分かってますよ

「いや。ちゃんと洗ってますって!見てくださいよ」

いいですから…(笑)と俺があしらっていると、それが癇に障ったのか。

社長。俺に向かって、ポロリして、見せてきたのである。「ほら!汚くないですよ!!」

うわぁ!(笑)分かりました分かりました!

社長—一応フィリピンっつっても海外なんですからね…ホテルのロビーでチンポロリは止めてください…(←二度とやるな、と かなりキツく言った)

ま。聞けば、やっぱり10000㌷全部取られて、さらにタクシー代を追加請求されたが、お金がないと分かると明け方帰って行ったそうである。うーむ。それにしても、なんで「タクシー代」の相場って、フィリピン全土500㌷なんだろうな?なんて、俺は関係ない事を考えていた。

 

 

ほんで社長。部屋の鍵は?

「アッ」

アじゃねぇよ!何回目だよ!(笑)もー。しょーがねーな(笑)

 

当日は、ロビー集合で視察の予定だった。車、簡単な通訳、アテンダー(世話係=俺)も集まり、車に乗って出発。

そして、行先に到着した際。通訳が「アレ?社長、靴は?」

なんと!ウッカリ社長。ウッカリ靴を履き忘れてきたのである。車から降りて皆気づいた。ホテルの紙で出来たスリッパを履いていたのであった。

もう全員で大爆笑である。あんまりおもしろいので、訪問先にもそのまんま見てもらうことになって、訪問先の日本人(←ちゃんとした人)にも見てもらった。笑ってた。あのマニラに置いてある、薄っすいホテルの紙スリッパが、結果として商談を成功させたのだから面白い。だってこんなんもう、イジるしかないやん!靴買う時間もないし!(笑)こんな人いる?ねぇ。こんな人いる?いるのだ!!(笑)毎回ワイは、このシリーズを書いていて思うんだが、世の中色んな人がいるのである!(笑)

まあ散々ネタにさせてもらい、ある意味ビジネス上、笑いあふれる取引となり、結果としてうまくいった(笑)成功である。よかった。

そしてホテルに戻って一杯飲んでいたら、うっかり社長。「今日手配してもらった娘!あの子カワイイですよね!あの通訳とヤりたいんですけど」という。

社長~。ウッカリでバカでスケベなのもほどほどにしておいてくださいよ。あとね。今後コッソリフィリピンに来るのはね。一応ナシでお願いします。必ず俺を雇ってください。アンタ危なっかしすぎるよ(←一言一句このまんま言った)

社長なんて言ったか。「いやー今度は、もっとカネ持ってきます」聞いてます?ねぇ。聞いてます俺の話。

ああ。このように、ピン中(フィリピン中毒者)は再生産されていくのだな(笑)ま、いいけど。それにしても、本当に次回来たら、逆ナンじゃないってことを分からせる仕掛けをせなあかんな。(※この手の話は、帰国後 職場の昼飯休憩や喫煙所での自慢話になるので、アテンダーとしては二回目渡航を見越して事前に手を打つのが業界の常識である(笑))

さて。

断っておくが、俺はこういう人らが好きである。日本で全くモテない男性は、フィリピンではいきなりモテまくるので、往々にしてこの手の話が咲き乱れることになるんだが、俺は嫌いではない。比では年上男性がモテるのは文化としてあるのも本当(だからタチが悪いともいえる)だ。

そもそも、バカでスケベでなにが悪い?バカじゃない男のことを、男性社会ではムッツリと形容するではないか(笑)
そこまではいいんだが、バカでスケベでウッカリな場合、海外だとちょっと大変かなという気もする。俺も人のことは言えんけど。

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