昨年、スゲェ車検場に行ってきた記事を書いたが、早いモノで、あれから一年が過ぎた。今日は、例のエンジンをかけるだけで全てが終わる車検2025を書こうと思う。
(※比は年イチで車検(エミッションテスト=排気ガステスト)がある。このついでに車両点検も兼ねるのが一般的やり方)
予約が必要になっていた
今回はチャチャっと済ませたいので午前中に行ったら、開口一番「予約が要るんよね」と言われた。なぬ?
どうやら、この車検場。車検を引き受け過ぎた結果、評判が評判を呼び、大繁盛していたのであった。
んじゃあ、いつが空いてるの?と聞けば、来月の8日に来いという。おいおい。随分先じゃねーか。っていうか来月だと車検月が終わっちゃうんだけど?月末にしてくれよ。
『じゃあペナルティ(罰金)だね(笑)』 おい!間に合わせるつもり無いのかよ!!
—-流石である。やはりこの車検屋。毎回毎回、話す内容がズレている。月末に予約を入れてくれりゃあいいものを….
えー来月ー??みたいなことを俺が言ったら、例の受付のネーチャン。なにを勘違いしたのか
『あれ?オコなの?怒ってるの?なにも食べてないの?ねぇ。可哀そうに。お腹空いてるの?』と言われ、何故かバカデッカイ食パンを貰った。笑顔で「FREE!!」なんて言っている。ダメだ…この車検屋…早くなんとかしないと…毎年毎回そうだけど、話がズレている….
まぁいいや。ここの車検屋は、諸々おかしいことは知ってたので、大人しく予約日に行くことにした。どうせ議論しても無駄なのだ。
予約日当日
到着。俺は黙って、バックで車庫入れして、点検を開始してくれ!と言ったところ。点検係のニーチャンが出てきて「エンジン切って」というのである。
ん?
いや、エンジンはもう、かかってる(ON)ぞ?
と言ったら、違う。エンジンを「切れ」というのだ。何故?これから排ガステストをするってことだろうから、俺はエンジンをかけたまま降車したんだが。
言われるがままエンジンを切ったら。にいちゃん、そこにテスターを突っ込んで計測してた。
おおおおお…..
以前。この車検場は「エンジンをかけるだけで全て完了する」ということを紹介したのだが、今年、さらに大規模バージョンアップが行われたようだ。ついに、エンジンをかけなくても排ガステストに合格するようにアプデしたようだ。なるほど!これならどんな車でも一発合格だ。賢い…賢こすぎる…(毎回思うんだが、よくバレずに営業してられるな….)
うーん。さすがペーパー車検のプロである。プロとしての矜持を感じる。プライドを感じる。わざわざ、ここに来た甲斐があった。本当に1分もかからず全部「点検」が終わってしまった。
—予約要らねぇだろコレ!!!(←心の叫び)
とにかく車検が終わったので、俺はOR/CR(←フィリピンの車検証のようなもの)を渡して、手続きを頼んだら要らないという。何故?LTOで使うだろ?
「あんた去年もやったよね?そのデータが残っているから、あとはコッチで全部代理手続きするから。はいコレでおしまい」えええええ?書類ナシでイケんの?
さすがである。さすが、プロのペーパー車検屋である。常連になると、さらにこんなサービスまで追加されているのだ。
オチ
書類が上がったというので取りに行く。LTO税金関係、強制保険の実費、テスト代、罰金、手数料。全部で4600ペソ。代行手数料、なんと200ペソポッキリという、信じられないような安さである。要は(罰金が無ければ)1万円で車検できたということになる。フィリピン全土で、ここより安いところ無いんじゃないだろうか。
今回学んだこともあったよ。
鬼のように黒煙をまき散らして走っているジプニ-やベビーバス。アレ、なんで毎年エミッションテストクリアしてるんだろうな?と常々疑問に思っていたんだが、そういうことなのよ。エンジン切ってから計測して、それ写真に撮って『環境適合』なんつってるわけだ。
↑フィリピンにいると、こんなジプニーはイヤでも毎日見るんだが、どー考えても検査に合格しないハズなんよな。これどーなってんの?って思ってたんだけど。おそらくジプニーご用達のエミッションテスター業者がいて、適合乱発してるんやろーなー
(※かんたんな解説)
フィリピンの車検は年1度。日本と違って、車両点検そのものは任意(だが実質は結構きちんとやるし、やったほうがいい。業者によって違う)オイル交換だのブレーキパッドだのバッテリーだのといった、年一度程度の「くるまの健康チェック」を車検月にやってしまうというのがフィリピン流だ。覚えやすくてよい。排ガステストは任意ではなく強制。自賠責保険とセットで1-2万円。車検月というのはナンバープレートの最後の数字がそのまま月数となる。(5の場合5月)私の場合、プロのペーパー車検屋で車検を通してから、任意の年イチ点検を、格安 別業者で行っている。
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