また捕まった話(今月3度目)

はぁぁぁぁーーーーーーーー…(クソバカため息)

すいません。本当にすいません。生きててすいません。また捕まってしまいました….
さすがに今月3回目ともなると猛省です。正確には四回目です。恥の多い人生を送ってきました。人間失格です。生き恥です。

と言うわけで、ぼく何もしていないのに、またも捕まってしまった話を書こう・・・

 

なんか、最近、ハンドルを握る度に捕まっているので、正直もう運転したくないと思っていた節があったんだけども
空港送迎やら遊び送迎やらなんやら、パシリやらなんやらで、どうしても車を出すことはある。

車を持っていないひとというのもマニラでは普通なので、会社の運転手を使える人以外では、私に依頼してくるひとも
いるのである。ああいいですよと言いながら、嫌な予感はしていたのんだけども、ハイまた捕まりました。やっぱりね。
こういうことって重なるものなんである。

今回の場所は、マラカニアン宮殿の近く。リサールパークからマニラ市庁舎、トンドに抜ける道である。
あー、あそこね!と、ピンと来たひともいるだろう。そう。あそこである。

昨日今日と、どうもガチ検問をしたらしく(テレビのニュースでやっていた)なんか交差点に立っている皆さまが
めっちゃ張り切っていたようで、それにまたマンマと捕まるヤツがいるのである。はい。わたしである。

 

ただし今回は何も違反していなかったので、堂々としたものだ。わたし無罪です。
いやホンマただ普通に走っていただけである。ただ、わたしはアヤシイ空気をスルドク感じていた。

もはやマニラ交通違反ブログ系ナンバーワンの地位を不動にしているのではないかという私目線でいうと、
なんかメチャクチャガチなんである。

なんでそれが分かるかと言うと、捕まっているヤツが、さっさと切符を切られているのである。

こんなことはあり得ないのである。在住の人は分かると思うけど、捕まって切符を切られるというのは、
ある意味なかなか出来ることではない。切符を切ったら最後、捕まえたヤツには一銭も入らないからだ。
さっさと切符書けよ!と言っても書かないのがマニラ流である。

ところが、今回は、バンバン捕まえて、さっさと切符を切っているのである。

オカシイのである。え?もしかしてガチ?ガチなの?という感じである。あり得ない。

それに、いつものMMDAの方ではなくって、なんぞハイウェイパトロールとか書いてあるのである。
装備も路上に立っている方々と違ってフル装備だし、追跡用のバイクなんかもあるし、テントにお偉いさんまでいたのである。

だいたいにおいて、普通捕まった場合、グチャグチャと長い説教が始まるのが常なんだけども、
今回に限ってはそれが(あったけど)なかったのである。

トンデモナイところを走ってしまったのである。なんでこのタイミングなんだろうか。

そんで、その「ガチ勢」に取り囲まれたわけだが、別にそうなっても僕悪くないので、いつものように
のらりくらりとしていた。

英語話せません。フィリピン語話せません。なにも話せません。なにも知りません。お花キレイ!
という対応をしていたわけなのであるが、そうしたらどうなったか。

なんと放置されたのである。わたし、路肩に寄せられて、ほったらかしにされたのである。

その間も、哀れなバイクや車両は、ガンガン切符切られているのである。

いやこれマジでシャレになってないんじゃないか

これまで何十回も捕まってきた私だが、今回は全然様子が違ってた。
さすが大統領宮殿近くである。なんつうかフィリピンじゃない感じで、受け答えもまともだし、
言ってることもマトモなんである。

「わたしがあなたを取り締まったんじゃない。わたしはあなたを攻撃していない」
「わたしはフィリピンの法律であなたを検査している」
「わたしが悪いのではない。あなたの書類と免許を調べなければならない。秩序に従わなければならない」

等と、とてもじゃないけどMMDAが言わないような決まり文句を繰り返していうのである。
これがハイウェイパトロールか。精鋭集団は士気も高いだろうが、まず言うことが違う!
ホェー・・・カッケーである。

まぁこんなことは比人には言わないんだろうけども、外国人にこんなセリフを言うのは、素直にカッコイイと思ったよ。

それにしても、なにが問題なんだろうか。ワイ、なにも悪いことしてないんだけど。

しばらくほったらかしにされてから、ようやく空いたらしくパトロールの若いのが来て言うには、
検切れ運行だという。平たく言えば車検切れである。(日本なら重罪だ)

なぬ?いやその自覚はあったけども、たしか新車登録車両は最初から車検年を貰えたはず・・・
まだセーフだよな?と思っていたんだけど、どうも今年の夏に切れていたらしい。

oh….そんなことはありえない。六月から先?ワイは散々捕まってきたのである。
そのあいだ、フィリピンの公僕さんらは、穴があくほど書類見てましたけど、誰も指摘しませんでしたよ?
じゃあMMDAが書類見せろっていう意味ないじゃん。車検切れてから何度も見せましたけど、

なんで…これまで取り締まって、散々書類を見せてきたMMDAが指摘してくれなかったんだよ!!

—ガチ勢に捕まって、ワイは初めて車検切れ運行であることを認識したのである。

で。いわく、今日は忙しいから、とりあえず車両は没収するというのである。
うわー…めんどくさ…

そしてまた放置。

他の比人はバンバンやられているんだけども、わたしだけ、まるでショートケーキのイチゴのように、
最後まで取っておかれたのである。
だから、この時点で、ああ、お金で解決できるな。良かったと思っていた。

そうなると、この放置時間に、哀れ切符を「書かれている」車両を観察する等という不敵なことも観察する余裕もでてくる。
ああこういうことか、ああいうことかと思いつつ眺めていたのである。それにしてもワイの順番待ちはいつなのか。

そしてようやく、May I help you? という言葉が来たので、待ってました!と私はすぐに交渉を開始したら、
一秒で終わった。鼻で笑われて、また放置されたのである。

え?ボクなんか悪いこと言ったかな?500ペソというのは相場なんだけど・・・

あれ?これもしかして、ガチ勢で正当手続きされるパターン入ってる?
そうなると、ヘンなカネ払わない方がいいんじゃね?

こないだマレーシア人が、警官に三万ペソ払ったら逮捕された記憶も生々しい。
たまに、純粋まっすぐな忠実警官が出てくると、基本的に「模範警官!外国人の賄賂に負けない!」等と報道されるので
このあたりは加減を要するのである。ただカネ払えば済むではない。諸々空気を読まないとトンデモナイことになりかねない。

ここでワイがヘタを打ったら、まさに在住日本人から「なにやってんだカス」「こういう日本人は本当に一部です」等と
指さされるではないか。

—なんかちょっともうめんどくさそうだから、普通に罰金払おうかと思いかけた矢先。

どうも言葉の端々や、無線のやり取りを聞くと、そうでもないことに気づいた。

「車検切れ運行の日本人というのはオイシすぎる」ということになっているようで、
そしてテレビの取材も入っているようで(実際、当日の一斉取り締まりは放送された)

バカに張り切っている都合上、ちょっと俺は置いておいて、
今は真面目に取り締まりしようぜ!ということになってしまっていたようである。

ああ。なんて道を通ってしまったんだろう。しかしそれで計算ができた。あとはバカな外人を演じるだけでいい。

おそらく二時間くらい放置されていたんだけども、
なんか事情があったのか、急にまた慌ただしくなって、お前もう行っていいぞ。ひとり1000ペソな!
と言い出した。つまり5000ペソの賄賂で釈放するということである。

ああ良かった。結局カネか。でも500じゃなくて「5000」だと?

—5000ペソ?(笑)

5000ペソだって?

これまで、交通関係で、最大MAXで払ったのは歴代でもPNPの2000であり、余りに5000は法外である。

つまり外人相場の10倍払えということだ。こんなカネはあり得ない。どう考えても。

嫌なら車両没収するという。
ああいいよ。どうぞどうぞと思ったが、当日わたしのお財布には、上手い具合に現金があったのである。

5000という賄賂相場は、交通違反関係では、ほぼ絶対にあり得ない。
こんな金額払ったら、まるでわたしがマニラに着任したての駐在員みたいではないか。

しかし、今回に限っては5000払った。というのも、当日は時間が押していた都合があった。
もちろん、この賄賂については相場を崩す意味合いとしてやってはいけないことである。

日本人は高額を払うとなれば、日本人プレミアムが加算されるので、在住者は相場を守って払うのが
一種のマナーである。やはり賄賂相場は最大千ペソまでが上限である。
それを私自身が崩してしまったのは、読者に対しても申し訳ないと、二重に反省している。

というわけで、このシリーズ、まだ続きそうであるw笑いごとじゃないんだけど。まったくもう
さてさて解決編となるかどうか。