バランガイの基礎知識(2)バラキャプヨーソロー!
バランガイという町内会組織は、なんと選挙で選ばれる。それもワリとガチに投票によって選ばれる。
そのへんの公民館で、挙手と拍手で選ばれるわけではない。法と投票によって選ばれるのだ。
まず、バランガイのトップのことを、「バランガイ・キャプテン」という!これは冗談ではない。
本当にキャプテンというのである。海洋国家フィリピンならではの呼び名である。ヨーソロー!
ヨーソローなのである。
キャプテンなのである。
明日からお前が舵を取れ!なのである。
羅針盤から目を離すなよ?!なのである。
ええ。ええ。
まあ、とりあえず長渕剛のキャプテンオブザシップ貼っておきますね。
・・・冒頭から脱線したわけだが。
このブログ。だいたいいっつも脱線しているので、読者にとってはもはや折込済ということで続けよう。
まあそんなわけで、バランガイキャプテンの他に、バランガイを構成するバランガイ評議会(KAGAWAD)も同時に選ばれる。
KAGAWADと書いてあって、腕組みして微笑んでるポスター。あれは評議員候補である。
決してラーメン屋の開店ではない。
バラキャプの利害がモロに出るのが評議員
なにしろバランガイというのは地方市町村よりずっと小さい組織なので、KAGAWAD(評議員)は
バラキャプの子飼いが選ばれることになっている。それぞれ立候補はするものの、実際はセットになっている。
だから、いまフィリピン中に貼られまくっているポスターをよく見て欲しい。
誰がどの船に乗っているか、一目で分かるようになっている。
日本でさえも、一票差で落ちることもあるのが地方自治選挙。
それがバランガイ選挙はもっと極端だ。
それこそひとりひとりの選挙権が、モロに住民サービスに影響するんだから、本当に一票がメチャクチャ重いわけだ。
それもあって、
バランガイ選挙では、ほとんど全部「キャプテンと愉快な仲間たち」がワンセットになって出馬することになる。ヨーソロー!
続く
KAGAWADになる方法
1.比人であること
2.一年以上そのバランガイに住んでいること
3.選挙当日24歳以上
4.言語要件有