先日。ちょっとした交流会があって参加してきたんだけど、座った席の向かえの人が、偶然「マニラの洪水対策やっている人」だった。マニラの洪水対策って日本人も関わっていたようだ(←当たり前)
酒も入って色々質問していたんだけども、
ワイ「あのー洪水対策の専門家なんスよね?」ハイ
「あらっ!や~だ~。—じゃあ、ちょっと質問よろしいかしら?あのー、マニラ日本大使館前の。ロハス大通り!!」(言うまでもなく、歴史あるフィリピン最上級の一等地である!)アソコがタップンタップンになってるのはおかしくないですか?だって隣が海じゃないスか!」
だって。ロハス大通り(ROXAS BLVD)というのは、ただのマニラの大通りではない。我が日本大使館もあるが、その他比外務省、アメリカ軍人退職者庁、米大使館等々といった、国家の土台のような建物が並んでいる、ウルトラ重要な大通りだ。マニラに住んでいる人なら、通らないほうが難しいと言えるほど大事な通りである)なんで、あのROXASの水を海に流さないんだと。あのロハス大通りは、絶対に対策しなきゃいけない通りでしょ?なんでやらないんスか?と質問をぶつけてみたのである。
我が意を得たりという反応
えーと。名前聞くの忘れたのが残念だったんですが、彼いわく「そうなんですよ!」
と、眼をキラキラさせながら答えてくれた。
ワタシらはね、マニラの排水経路。地図。コレ全部持ってます。
サラっと凄いことを言うwまぁ本当に仕事している人だから当たり前か。
そんでね?ご存じかどうか…ドロマイド….うーん分かってもらえるか….
ハイ!分かります!(笑)
つまりコレだ
コロナんときに、フィリピン政府が「自国民にも休養が必要だ!」とかいって、アメリカ大使館の脇に、何故かビーチを作っちゃったことは、皆さんご存知だろうか。コレ当時でさえ「いいからそういうの…」とマスコミから叩かれてたんだけども、とにかくかなり無理矢理「マニラ湾のビーチ」ってのが出来たのね。
このビーチ!実は厄災であった
なんと。
このビーチを作ったときに、ロハス大通りから排水される台風のお水!!大通りに溜まっている、あの忌まわしいお水ちゃん!
小さいパイプであっても、海に流れれば、多少なりとも緩和されるであろう!
それが、このビーチ維持のため、全部塞がれたというのである。ああ、なんということでしょう!
現実。日本政府系の仕事をしていて、ロハス大通りのタップンタップンも、よーーーーく知っている方の話だ。この情報は極めて精度が高い、一次情報といえるだろう。
え。
ってことは?タダでさえ台風のたびに、海に面しているのに何故か水で溢れているロハス大通りさんの排水が、あのビーチの為に、もっと酷くなったってことですか?
「ハイその通りです」
まず、ロハス大通りの水ってのは川に流しにくいらしい(これは水圧の差によるものなんだそうだ)
じゃ、じゃあ!!!じゃあさあ!!いま掘ってるマニラの地下鉄!!あんなもん、台風ン時に、クッソ水が流れ込むに決まってるじゃないですか!!!
だって地下鉄なんだもん!!!比の台風の水が、地下鉄に全部流れ込んで排水できんの?今でさえも苦労してんのに?
我が国だってね?豪雨で地下鉄が水没したことだってあったじゃん!(名古屋でやらかした)そう言ったら彼は「それは別の仕事の人なんで」とだけ言った。その通りだ。彼の責任じゃない。
—私の知人には、マニラ地下鉄のアーキテクチャをしている人もいるし、駅の設計してる人もいる。
俺はいっつも「水大丈夫?」って聞いてる。雨季の排水が、うまく動いてくれるのかなって、気を揉んでる。何万トンとか、そういう話じゃない水が、地下鉄の駅に流れ込んできて人が死んでほしくない。
まぁそれにしても。あのビーチがロハスの排水を防ぐ結果になっているというね。ちょっとした小話を仕入れたんで、共有したいと思います