比在住者から見た「ルフィ」事件(6)

(6)である。このタイトルはアクセス数が爆増するので、調子にのってまた書くことにしよう。
あー。ほんとコイツラと関わってなくて良かったw 一度でも会っていたら、マジでシャレにならないところだった。

携帯没収記事の読み解き

さて、いよいよ我が国に、一味は極彩色の錦を飾って帰国したわけであるが、ここで携帯電話の没収事情についてお話しよう。
まず携帯電話没収というのは、基本的に茶番である。

何故なら、フィリピンの刑務所(それに準ずる場所)では没収用携帯というのが準備されているからだ。
その多くは500ペソくらいで買えるゴミのような偽ノキア携帯である。これを「発見」することで双方にメリットがあるからだ。

つまり収容者は没収されてしまい、摘発者は職務を遂行したということになる。そして携帯は返却される。
これを延々繰り返しているだけだ。

収容者がヤバイと思った本チャンの携帯というのは、原則として破壊される。破壊以外に納得のいく方法は無いからだ。
間違いなく彼らは、携帯を粉々に破壊しただろう。
本来日本の警察というのは、この破壊された携帯が欲しいだろう。これが手に入らないもどかしさだと思う。

おそらく無理だろう

フィリピンというのは鑑識が弱い。これは日本の警察も把握している。(国家警察の鑑識が、日本で研修している)
壊れた携帯なんていうのは、日本の警察なら飛びつくけどフィリピンではゴミそのものである。
なにしろひき逃げされても鑑識どころか警察すら来ないのがフィリピンだ。
(マニラでさえ、交通死亡事故で警察がきてきちんと捜査することはマレである)

彼らが壊した携帯が残っていればいいんだけど、おそらく捨てられただろうなと推測できる。

押収した携帯からデータが出た?

わたしは一切出ないと思っていたんだけど、どうも出たという報道がでている。うーん流石日本である。
未練がましく通信していた本体も没収されたんだろうか。だとしたら馬鹿である。

日本の鑑識部隊というのはすごくって、割れたDVDでも復元できてしまう。
一応はIT大国、日本である。今回の件は警察がマジになっている案件でもある。

いつも思うんだけど・・・フィリピンは馬鹿すぎるけど、日本は賢すぎる。
専門的な話になるけど、一回フォーマットしたくらいではデータは消えない。
フォーマットというのは記憶域のヘッダ情報をリセットしているに過ぎないから(上書き保存されていない以上)情報はボロボロ出てくる。
これは、一度でもPCのサルベージ業務をしたことがあるひとなら常識である。

おそらく押収されたスマホは、セクタ単位でコピーして、破損データを徹底的に洗う手法になると思う。
データがない、と早くも報道が出たのは「捨てスマホ」を提出したからだろう。だとしたら出るわけない。押収用スマホなんだから。

もしも証拠が出なければどうなるのか

今回捕まった人らは、もう外に出ることはできないだろう。よくて無期懲役だろう。
報道を見る限りでは、彼らは比での偽装工作はしていないように思える。+63ということからしてスキがある。おそらくIT技術者はいなかったんじゃないか。

とすれば、すでに捕まっている人とのテレグラムの接続記録。つまりDNSサーバの接続記録の一致は証拠になると思うんだけどどうだろうか。
(おそらくネームサーバは生で繋いでただろうし、ロシアの協力も必要ない)反復して繰り返し接続していたタイミングと一致しないのかなと思うんだけどな。
これはスマート、グローブ、刑務所のwifiですぐに分かることだ。
IPを偽装するひとは沢山いるけど、DNSは生ということが多い。もしも記録が残っていればの話だが、突破口になるかもしれない。
(ここ数か月で証拠を保全できればの話である。それもフィリピンでの話であるが、大騒ぎになっているので出るかもしれない)

彼らはおそらくだけど、IPくらいは偽造していたと思うけど、通常ネームサーバは別設定で匿名OFFのことが多い。
フィリピン通信会社はホイホイ記録出すと思うんだよね。時間との闘いなんで、照会する価値はあるとおもうんだがどうだろうか。